高エネルギー加速器研究機構(KEK)にて、高周波信号を監視するIQモニタの調整作業を行いました。
IQモニタは、高周波信号を基準信号と比較し、I(同相)とQ(直交)の2つの成分に分けて取り出す装置です。この2成分から、信号の振幅と位相を同時に求めることができます。加速器では高周波の位相がわずかにずれるだけでビームの品質に影響するため、位相を正しく測ることが安定運転の土台になります。
今回調整したユニットは、帯域通過フィルタ、IQ検波基板、レベル調整用の高周波部品、電源部を1つの筐体に収めた構成です。

作業では、フィルタやアンプの数を調整して入力レベルを合わせ込み、所定のIQ信号が出力されることを確認しました。
高周波の計測は、回路そのものの性能に加えて、信号レベルの配分やケーブルの取り回し、電源ノイズへの配慮といった実装面の積み重ねで精度が決まります。当社は回路設計から筐体への組み込み、現地での調整までを一貫して担当しています。
BLUE KEYは今後も、加速器・レーザーの現場で培った高周波計測と制御の技術を通じて、研究設備の安定運転に貢献してまいります。
