システムを構築する際、エンジニアはさまざまな要素を検討しています。
実現したい機能、発注者からの要求、安全性や信頼性、そしてトラブルを起こさないための仕組みづくり。
どれも欠かすことのできない重要な要素です。
その一方で、実際にシステムを使う人の視点は、後回しになってしまうことがあります。
機能は十分でも操作が分かりにくい、必要な情報が見つけにくい、初めて触れる人には動作が想像しづらい。
そんなシステムを目にすることは少なくありません。
私たちは、使いやすさに手を抜かないことを大切にしています。
使いやすさとは、単に操作が簡単であることではなく、
分かりやすいこと、次の動作を自然に想像できること、迷わず扱えることだと考えています。
以前、ある設備の操作用タッチパネル画面を改修した際のことです。
従来の画面構成を踏襲することが前提でしたが、運転者へのヒアリングを行ったところ、
操作手順を確認するために毎回マニュアルを参照していることが分かりました。
画面は機能として成立していたものの、現場の作業手順とは必ずしも一致していなかったのです。
そこで私たちは、実際の作業の流れに合わせて画面レイアウトを整理し、
関連する情報や操作項目を近くに配置するよう見直しました。
その結果、操作時の迷いが減り、新しい担当者でも短時間で理解し習得できるシステムとなりました。
機能だけを追求したシステムではなく、人に寄り添ったシステムをつくること。
その積み重ねが、無駄がなく調和のとれた、美しい製品につながると私たちは考えています。
